日本株価の観察

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ソーシャルメディアのシェア:LINEとZホールディングス(ヤフー)

LINEとZホールディングス(ヤフー)が統合するとのニュースがありましたね。

Zホールディングス(ヤフー)にとって、ソーシャルメディアのLINEは魅力なのでしょか。GAFAに対抗するために、LINEとZホールディングス(ヤフー)が統合したというニュースもありましたが、LINEとZホールディングス(ヤフー)の世界的なシェアってどうなんでしょうかね。特にLINE・・・

 

GAFAである、グーグル(Google)・アマゾン(Amazon)・フェイスブックFacebook)・アップル(apple)の4つの世界的にも有名なIT企業でですね。LINEとZホールディングス(ヤフー)が統合したら、対抗できるのでしょうか。

 

そもそも、ヤフーはもともと検索エンジンポータルサイトなどの運営するアメリカの企業でしたが、2017年にグーグルやフェイスブックとの競争に敗れて、解体されました。
Zホールディングス(ヤフー)のヤフー株式会社は、1996年に米ヤフー(現、アルタバ)とソフトバンクで設立された会社で、ポータルサイトYahoo! JAPANを運営する会社ですね。活動は日本がメインといったところでしょうか。というよりも米ヤフーの方が有名すぎて、日本のヤフーは、さほど有名ではない気がします。

一方、LINEは、韓国企業のインターネットサービス会社であるネイバーの100%子会社として2000年に日本で設立された会社ですね。そうなると、LINEなら日本だけではなく、韓国などでも、シェアが大きい感じがしますね。

 

 

そこで、ソーシャルメディアのシェアを総務省の情報通信白書令和 平成28年版で調べてみました。

それによると、FacebookTwitter、次いでInstagram、WhatsAppといった米国発のソーシャルメディアは比較的各国で利用率が高く、米国、英国、ドイツ、オーストラリア、インドにおいてはFacebookの利用率が最も高いようです。
一方で、LINEは日本で、Kakao Talkは韓国で、微信(WeChat)は中国において利用者が多いことからわかり、アジア圏においては、その国の特定のソーシャルメディアが存在していることがわかっています。
日本の人口の50%近くがが利用している「LINE」ですが、世界的に利用されていないことがわかります。

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ソーシャルメディアの利用状況

(出典)総務省「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する調査研究」(平成28年)及びみずほ情報総研提供資料(インド及びオーストラリアの調査結果)


〈世界のアクティブユーザー数ランキング〉
1位 WhatsApp(9億人)
2位 QQ(8億6000万人)
3位 Facebook Messenger(8億人)
4位 WeChat(6億5000万人)
5位 Skype(3億人)
6位 Viber(2億4900万人)
7位 LINE(2億1200万人)
8位 BBMBlackBerry Messenger)(1億人)
9位 Kakao Talk(4800万人)


世界最大ののメッセージアプリは「WhatsApp」で、Facebookが運営する会社です。「QQ」、「WeChat」は、いずれも中国が運営するメッセージアプリです。
「LINE」はタイや台湾での人気が高いらしいのですが、ほかのメッセージアプリに比べると世界的にはまだ規模が小さいようです。アクティブユーザーランキング7位です。

LINEとZホールディングス(ヤフー)が統合することで、GAFAに対抗できるかどうか。。。日本国内限定ならなんとか対抗できそうな気がしますが、世界的には厳しそうですね。メッセージアプリで考えてもFacebookが先行しているようです。

もし、Zホールディングス(ヤフー)が、「QQ」、「WeChat」と統合したら、利用者はLINEより多いですが、日本・中国限定になりそうですし、世界的には厳しそうですね。(中国だけでもそれなりに、大きな市場ですが・・・)

 

統合のニュースがあったその日は株価も上昇しましたが、その後下降気味です。Zホールディングス(ヤフー)の親会社であるソフトバンクの経営の悪いニュースもありますので、今後どうなるか気になりますね。