総務省の情報通信白書令和 平成28年版によると、移動通信網(携帯電話・スマホ)のインフラ市場における事業者シェアは、従来Ericssonが首位を維持してきたところ、HuaweiやZTE等の中国ベンダーが着実にシェアを拡大している状況です。
こうした中国ベンダーに押されながらも、端末事業を売却するなどで選択と集中型の経営を図ってきたNokiaは、通信インフラ事業を強化しており、2015年4月にAlcatel-Lucentの買収を発表し、経営統合により業界シェアを高め、Ericsson及びHuaweiと競争する体制を整えています。
2019年11月、トランプ米大統領は、米国内における5G移動通信網のインフラ整備を米アップル打診したとのことです。
5Gをめぐる米中の主導権争いにより、HuaweiやZTE等の中国ベンダーによるインフラ整備の設置は不可能に近いので、他国のベンダーが対応するのでしょうが、米アップルが対応するのでしょうか。
日本のベンダーの富士通・NECはどうでしょうかね。すでに設置に向けて働きかけているのかもしれません。
世界の移動体通信機器市場における事業者シェアの推移
(出典)IHS Technology、総務省の情報通信白書令和 平成28年版
日本国内でも携帯大手3社が取り扱うベンダーは、様々ですね。キャリアによって全然違います。
ドコモは富士通とNEC、KDDIはサムスンとエリクソン、ソフトバンクはHuaweiというのが興味深いですね。意味深な感じです。
出所)MCA「携帯電話基地局市場及び周辺部財市場の現状と将来予測2018年版」
(注)数字は2017年度単年度の金額実績